退去時のクリーニング費用が5万円から0円になった話

マンションを購入し、住んでいた賃貸の家の契約を解約することになりました。
賃貸解約といえば、トラブル!というくらい、揉めるイメージです。
同棲していた家を引き払う時も、身に覚えの無い箇所の修繕費用を請求され、若干揉めました。。
そもそも、クリーニング費用って払う必要があるの?ってところから我々の実体験を含め、この記事を書いていきたいと思います。

クリーニング費用を請求された!

マンションを購入したため、7年弱住んだ賃貸のお家を引っ越すことになりました。
解約の手続きを進めていたところ、不動産会社から「クリーニング費用は2DKの場合、〇〇円となりますので、後日請求書を送付させていただきます」との連絡が。
まだ家の状態も見ていないのになぜ固定で金額が定まっているのか?というところにモヤっ・・・。
契約書の特約には「クリーニング費用の支払い」についても記載がありましたが、具体的な金額は書いておらず、契約時の説明も「きれいに使ってくださいってことです」という説明しか受けていません。
そもそもこちらの瑕疵がない限り、クリーニング費用払う必要ないのでは??ということで、夫と諸々調べ戦う準備をしました。

不動産会社とのあれこれ

そもそもなんですけどね、この不動産会社とは住んでる間にもいろいろあって、我々の不信感は高まっていました。。
こんなに不信感が高まっていなければ、最後の最後に悶々とすることもなかったと思うんですよね。。
初回の更新のタイミングの明細書に、「電池交換費用」という項目があり2,000円の請求がありました。
「この項目は何ですか?」と問い合わせをすると、「玄関の電子ロックの電池交換費用です」と言われたので「じゃあ、そのうち交換に来られるんですか?」と聞くと「いえ、電池交換はご自身で対応いただくことになります」とのこと。
「???」ですよね。自分の言っていることが矛盾してるとか思わないのだろうか。。
「じゃあ、電池交換費用ってなんですか?」ってまた聞いたら「間違えました」って言われて、電池交換費用は支払わなくていいことになりました。
多分、同じマンションの他の世帯には請求してるんだろうなぁと思います。

ほかにも、電子キーが反応しなくなったので、キーを交換してほしいと依頼すると「出張料がかかります」と言われたり(これも結局こちらの瑕疵なしで請求はありませんでした。)、用があって電話して「担当者が折り返します」と言われても待てど暮らせど連絡がなかったり。
何度も誠意を感じられない対応をされていたので、最後の最後、退去のタイミングでもメラメラ不信感が燃え上がってしまったんだと思います。

ガイドラインの解釈

退去時の精算はトラブルが多いので、国交省が「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」として取りまとめ、ウェブサイトで公開しています。
全部読んで理解するのは大変ですが、クリーニング費用については下記のように書かれています。

例えば次の入居者を確保する目的で行う設備の交換、化粧直しなどのリフォームについては、
①-A、①-Bの経年変化及び通常使用による損耗等の修繕であり、賃貸人が負担すべきと考えた。

原状回復をめぐるトラブルとガイドライン

つまり、業者を入れてのワックスがけや壁紙の張替えなどのクリーニングは、賃貸人が負うべき費用、となっています。
賃借人が負うべき費用は、壁に穴をあけたとか、掃除を怠ってカビやシミを作ったとか、賃借人の瑕疵によって発生した損害についてのみです。
この辺のどういったものが賃借人負担になるのか、具体的な例などもガイドラインには載っているのでチェックすることをおすすめします。

問い合わせた結果

その後、やはりクリーニング費用ががっつり計上された請求書が送られてきましたので、夫と反撃の電話をしました。
「請求書届きましたが、クリーニング費用の内訳を教えてください。国交省のガイドラインでは化粧直しのクリーニング費用は賃貸人の負担とあります。それ以外にこちらの瑕疵でのクリーニング費用はお支払いしますので、クリーニング費用の明細をください。」
こんな感じのことを話したかと思います。
ここから揉めるのかなーと思っていたら、担当者の返事はもうあっさりとしたものでした。
「クリーニング費用はなしでいいです。新しい請求書を送ります」

これで終わりです。
確認して折り返しますとかもなく、こちらからかけた1本の電話で終わりでした。
特にその後も不動産会社からの反論はなく、こちらの言い分がすんなり通り、敷金もそのまま戻ってくるみたいです。
5万円を超える請求が、その請求の根拠も説明されずに0円になりました。
これ、普通の企業なら絶対にありえないことだと思うんですが、不動産業界ではあるあるっていうのがまた怖いですよね。
何も言わない人からは、しれっとその人が払う必要がないお金を徴収してるんですね、きっと。
うちはお金が余っているわけではないので、しっかり返してもらいますし不要なお金は払いません。。

まとめ

今回、私たちはすんなりクリーニング費用の請求が取り下げられましたが、賃貸契約書の特約に具体的な金額が書いてある場合などはまた違ってくるようです。
契約時に知っておかないと、後々高額なクリーニング費用を払う必要が出てくるかもしれません。。
私たちの契約書の特約には具体的な金額などはなく、契約書の説明もふわっとしていたので運がよかったともいえそうです。
テレビCMをやってるような割と大手の不動産会社だったのですが、もう二度とこの系列の会社と取引をしたくないなと思いました。。
納得のいかないクリーニング費用を請求されている方、これから賃貸契約を解約される方などのお役に立てると嬉しいです!