療育に通う未就学児の引越しに伴う手続き事情!療育編その②

2022年6月24日

あまりにも長くなったので、療育手続きの記事を二つに分けました。
この記事では「計画相談事業所」「発達支援事業所」を決めるまでのことを書きたいと思います。

計画相談事業所を探す

旧自治体の情報を引き継ぎ、新居住地でも受給者認定証はもらえることになったのですが、「発達支援事業所」と「計画相談事業所」は自分で探してくださいと言われました。。
「発達支援事業所」は療育を受ける施設、「計画相談事業所」は半年毎に支援計画書を作ってくれる施設です。
娘が通っていた元の施設はどちらも行ってくれるため、事業所が分かれることがあるというのが最初はピンときませんでした。

いくつか問い合わせたところ、計画相談事業所は2箇所問い合わせて2箇所とも「手一杯で現在は新規をお断りしている」という回答でした。。
これですっかり心が折れてしまい、一旦新しいところを探す、というのをやめました。
「支援計画書は事業所作成ではなく両親の自作でも良い」という話を、自治体の担当者の方から聞いたからです。

引越し前に通っていた療育施設で、ちょうど新しい支援計画書を作ってもらったところだったので、改めて通っていた療育施設に連絡を取り「新しい計画相談事業所が決まるまでの半年間、この計画書を使わせてほしい」と依頼してみたところ、「今回だけ特別に使ってもいい」という許可をもらいました。
結局、諸々自治体とのやりとりや提出自体も、以前通っていた療育施設長が諸々請け負ってくださいました。

発達支援事業所を探す

計画相談事業所は実際に療育を行わないので、関わることが多いのは発達支援事業所の方かと思います。
計画相談事業所とは違って発達支援事業所は問い合わせるとすぐ見学の日程を組むことができました。
が、これがまた、選ぶのが大変だったので記載しておこうかと思います。。
諸々事業者によって考え方が違ったり、施設の設備の違いもあったり、、何を重視するのかが大切かと思います。

見学の際にはこの辺りを私たちは確認しました。

  • 資格を持ったスタッフがいるか
  • 放課後等デイサービスが併設か
  • 運動療育が可能か
  • 個別療育、グループ療育が可能か
  • WISCなどのテストを受けることが可能か

ここでも以前通っていた療育施設長のアドバイスでこの項目を観点に探しました。
特に放課後等デイサービスがなければ1年以内にまた新しい施設を探すことになり、就学後の継続的な支援ができなくなり、娘の環境の変化が大きくなってしまうため、放課後等デイサービスがあることは最優先でした。
ちなみに、今まで通っていた療育施設はこの観点を全て満たしており、資格保持者も作業療法士(OT)、理学療法士(PT)、言語聴覚士(ST)、臨床心理士(CP)、保育士、全て在籍していました。

いろいろ問い合わせましたが、これらの資格保持者がすべて在籍しているところは見つけることができませんでした。。
他の施設と兼任で一人も在籍していない事業所もありましたので、これから探そうと思っている方はチェックされることをオススメします。
特に娘は体幹が弱かったりするので体の使い方という面で、作業療法士、理学療法士の方々にはすごくお世話になりました。
今、娘は上手にお箸を使うことができていますが、状況に合わせてどんな練習をしたらいいのか理学療法士の方がアドバイスをくれていたことがとても大きかったと思います。
改めて、これまで通っていた療育の質の高さを感じました。可能なら通い続けたかった。。

最終的に通うことが苦ではない距離で、WISCなどのテストは受けることはできないものの、作業療法士の方が在籍している、ちょっと広めの部屋があって運動療育やグループ療育のプランがある事業所に決め、引越し後2週間以内に療育を開始することができました。

まとめ

こんな感じで我が家は引越し後スムーズに療育を開始することができました。
少し早めに動いていたこと、あとは元々通っていた療育施設の施設長の協力があったことが本当に大きかったです。
施設長の協力がなく、全て自分たちで対応していたとしたら、ここまでスムーズに進まなかっただろうと思います。
諸々の仕組みを理解している人の助けがいかに大切かを感じました。
わが子のこととはいえ、ただの利用者でそこまで理解することって可能なんでしょうか。。とっても複雑で煩雑で、本当に助かりました。
もしこれから引越しなどで自治体を跨いで療育関連の手続きが必要でスムーズな移行が難しい方がいらっしゃったら、元々の繋がりを頼れないか確認してみるといいかもしれません。

【追記】
がんばって探して取り付けた療育施設でしたが、1年半で違う施設に変更しました。
放デイ併設を最優先事項にして専門職の在籍は妥協したけど、妥協した点がやっぱり不満に繋がってしまいました。